発端はこちらの記事から。
ブログ、SNSは会社に届出してもらおうかな
イチ従業員と言えど、もしクライアントさんにブログやSNSの文章を見られたときに、嫌な思いさせる可能性は、極力絶ちたいですね。
ITに疎い社長さんには、社内SNSがオススメかもしれないという話をします。
今までは、「クライアントさんに嫌な思いをさせたらマズイ情報」ってのは、だいたい、飲み屋での愚痴だったり、家で晩酌の時間で済んでたと思うんですね。
それが最近では、会社帰りに飲みにも行かないし、独身で一人暮らしが多かったりして、そういう人たちってどこで愚痴(コミュニケーション)ってるのかっていうと、SNSだったりするんですよね。(GREEとか、モバゲーとか、mixiとか、twitterとか)
また、中高生なんか携帯でプロフなんかのサービスとか流行ってて、もはやインターネットがネイティブコミュニケーションになってたりする。
ホント、会話するようにつぶやく(ツイートする)んですよね。
今まで「口頭」で「その場限り」のはずの愚痴やダメ出しが、インターネットでは「ログ」というカタチでネット上に散在することになるんですね。
- インターネットは、ログが残る。
- インターネットは、基本的にオープンな場で、誰でも見れる(読める)。
- ブログやSNSが、メディア同等の発信力を持ちつつある(もしくは、既に超えてる)。
社長や上長の目の届かないところで何を言われているのか分からない
分からないだけなら、今までの愚痴話と一緒なんですが、ネットの場合、「誰が聞いてるか(読んでるか)分からない」もし、会社の大切なクライアントさんが聞いていたら、ゾッとするんじゃないでしょうか。
このパッとしない時代、クライアントさんの機嫌を損ねてしまうのは、会社にとって大ダメージです。
なんとかして、「聞かれてはマズイ話」をクライアントさんの届かないところに持っていかねばなりません。いや、むしろそんな愚痴の出ない会社環境を作るのが理想なのでしょうが、それはそれとして。
対策方法をいくつか提案すると…
- 飲みニケーションを活発化させる。
(参考:杜の都信用金庫(仙台市)http://goo.gl/LXiU)
しかし、最近は飲まない(飲めない)人も多くなってるんですよね。 - 個人でのSNS、ブログの開設を禁止する。
(参考:ブログ禁止令 http://goo.gl/wXVg)
機密保持や情報リークの恐れがあり、それが重要な場合、このような強硬手段もやむ無しですね。しかし、既にある場合はどうするんでしょうか。また、携帯を取り上げたりもするんでしょうか。 - 社内SNSを開設する。
(参考事例が多いので「社内SNS」で検索 http://goo.gl/RbAF)
愚痴の場を社内に置いてしまおうっていう方法。しかし、社員規模が小さい会社では、全部、社長に監視されてるみたいで嫌がる社員もいるかも。
共通の仲間たちで立ち上げた小さな企業なら、1の飲みニケーションでかなり上手くいくと思うんですよね。会社の飲み会がイヤって人でも、友達とはカラオケや飲みに行く人っていますよね。仲間ってそういうもんです。
そしてそこから、そこそこ会社規模が大きくなると趣味・志向が異なる人たちが社員として入ってくるわけで、「飲みニケーション=アルハラ」みたいな感じになり、強要すればパワハラだし。酒が入って、ちょっとしたお世辞のつもりがセクハラになったりと、問題が出てきます。
そうなった時に(そうなる前に)、2か3の選択肢が出てくるんじゃないでしょうか。
まず、2「SNS、ブログの禁止」の問題点。
社長にとってすれば、簡単な手段でやりやすいんですが、非常に危険な状態にもなりかねません。
社員のストレス溜まりまくりですね。少なからず、仕事してりゃストレスも溜まります。発散の場を用意してあげるのも福利厚生ではあるし、会社の健全化には必須です。
これの解決には、金とやりがいで、対応するしかないんじゃないでしょうか。
- 仕事にやりがいを感じ、誇りを持って働いてもらう。
- ストレスを相当の報酬で、会社が買い取るかですね。
じゃあ、3「社内SNSを開設」した場合。
社内に活発なSNSがあり、そこで問題が解決できていれば、外で愚痴ったりはしないはずです。しかしながら、開設にあたって注意点もあります。
ストレスの多くは、コミュニケーション不足であったり、愚痴の捌け口がない為だったりします。その捌け口として、社内SNSでは、自由に発言していいルールにしておきます。
社長に対して、タメ口で書き込んでもその場はよしとします。これがもし、礼節を守って、稟議書と同様な扱いでは、何の役にも立ちません。またストレスの種が増えるだけです。
とにかく、Twitterでつぶやくように、匿名掲示板に書き殴るように、自由に発言してもOKという風にします。また、その内容で社員の査定をするとかは、もってのほかですね。
社長からすれば、社内SNSは、社員がクライアントさんです。そう思って運営しないとうまくいかないです。
また、そう思う事で、「社員の愚痴=お客様からのクレーム」という考え方ができるようになるので、会社の改善方針が見えてくるはずですね。
でわでわ