なんだか、どっかのパクリなタイトルをつけてしまいましたが。
ちょっと古いソースですが、気になる記事があってので読んでみた。
緊急連絡名簿から電話番号が消えた
2004年に個人情報保護法が成立したとき、強い批判を受けて国会では「全面施行後3年をめどに必要な措置を講じる」という付帯決議がついた。しかし2005年の全面施行から3年たった今年4月、政府は「過剰反応」を防ぐ対策を新たに盛り込んだ「個人情報の保護に関する基本方針」の変更を閣議決定したが、法改正は見送った。
ASCII 池田信夫の「サイバーリバタリアン」
個人情報の流出が原因で、知らないところからDMが届いたなんてのは、昔からよくある話で、そういう業者を規制してもキリがないのは当然なんですが、、ある意味「バカ正直」な為にとんでもない問題が起きている。という事。
これはヒドイ:1「緊急連絡網が廃止に」
個人情報の保護を目的に学校などの“緊急連絡網”から電話番号が削除された。
まあ、最近では学校がPTA向けにMLなんかを用意してそっちに移行しているところもあるらしいですが、緊急時にメールが使えるとか思ってるんでしょうか。
メールなんて電話に比べたら、いたって貧弱なインフラの上にあるわけで、それを“緊急時”の使用に耐えるわけがないし。
これはヒドイ:2「入院病棟から名札が消え・・」
これは、本当に怖いと思った。
個人情報の保護を目的に病室入口の名札が無くなり、どこに入院しているのかわからなくなったという話。
そして、それが原因で誤認による殺人事件が起きたという。
これはヒドイ:3「ほぼ全ての会社が違法状態」
そりゃそうだなという話。
個人情報を行政が「保護」すると称して厳重に規制し、行政処分まで課す現在の法律は、1980年代にできたOECDのプライバシー8原則を元にしたものだ。そのころは、個人データベースは「大型計算機センター」の奥のコンピュータで集中管理されていた。そんな「古代」にできた条約を、世界中の10億台以上のコンピュータがインターネットで結ばれ、情報が分散共有される時代に法制化したことが時代錯誤なのだ。
ASCII 池田信夫の「サイバーリバタリアン」
この個人情報保護法が成立した背景では、個人情報は、“顧客台帳”のような【書類】か、サーバールームの“奥のサーバー”にて厳重に管理されているという事を前提になっている。
今時の会社で、顧客情報を紙媒体でストックしている会社も無ければ、サーバールームを持っていない会社がほとんどではないだろうか。
うちの会社だってそうだ。
ECサイトをいくつも運営しているが自社サーバーは0(ゼロ)。
全てホスティングしている。
事務所の倉庫も押入れ程度のスペースしかないので、顧客データは、書類ではなくNAS上のデータベースに蓄積されているし。
(可能ならこのデーターも社内に置かずにデータセンターなどで管理したいとおもってますが。)
会社のPCなら、どこからでもアクセス可能だ。
むしろそうしておかないと顧客サポートが受け付けられない。
決して顧客情報の管理体制がユルイわけではない。
仕組み上はユルイかもしれない。
こんな状態の会社がほとんどで、結局この法律に引っかかりそうな会社はほぼ全ての会社に一致し、そのほとんどの会社が、トラブルを起こしていないという現状。
なんて無意味!